薪ストーブ考⑰ ~女子目線の薪ストーブ~
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家を建てるなら・・・
「絶対、薪ストーブを導入したい!」と思うのは
ほとんどの場合男性である。
男の場合、薪ストーブのモノとしての魅力、
(物欲、所有欲を擽るんです・・・)
薪ストーブにまつわる少しワイルドなライフスタイル、
そして何よりも「火」「炎」をかまう楽しさ!が興味の対象になる・・・
しかし、家族の同意を得られて、
薪ストーブをいざ導入すると、
使用するのは女性(奥様)のほうが多いのが現状・・・
しかも、子育てで忙しいのに
慣れない薪ストーブを
かまわなければいけないという場合もある・・・
育児や家事で忙しい時も忘れずに薪をくべなければならない・・・
何よりも薪をくべるのが面倒くさい・・・
子供が近づいて火傷しないか気にし続けなければならない・・・
火が消えてしまったら着火しなければならない・・・
薪が足りなくなったら外から持ってこなければならない・・・
薪にカメムシがくっ付いてきたらどうしよう・・・
薪が重い・・・
薪を持つと手にトゲが刺さる・・・
いろいろ不安なところもあるだろうが、
火を扱うことなので、
わからないことがあれば
迷わずプロに聞くのが一番いい!
間違った操作方法で使うと
事故や家事につながる可能性もある・・・
薪ストーブを扱う上で
いちばん女性が陥りやすい間違いは、
薪ストーブの焚き方だ。
薪をケチって
空気を絞りすぎて焚き続けると、
ガラスに煤がつく、
煙突が詰まる等の不具合が・・・
なにより暖かくない。
かといって全開にして
放置してしまうと温度が上がりすぎて、
本体の鋳物の鉄の部分が熱で変形したりする。
薪ストーブは、ほどよい温度で焚き続けてやれば
優しく暖かい輻射熱を発してくれる。
そのコツはすごく簡単!
薪ストーブのトップに置いてある
サーモメータ―(温度計)の目盛りをしっかり見ること。
常に『ベストゾーン』の範囲で焚くようにすればOKだ。
『かさはらの家』で薪ストーブを導入された
お客様(特に奥様)にその後どうだったかをお聞きすると・・・
決まって『すぐに慣れました!』という答えが返ってくる。
案ずるより産むがやすし。
習うより慣れろ。
やってみてから考えろ。
なんてことなんだと改めて思う・・・
薪割り、薪運び、着火、灰の掃除、煙突掃除・・・
薪ストーブに関する面倒くさいこと、しんどいことは
男性(ご主人)が受け持ち、
女性(奥様)が楽に使える様に
かなりの部分をフォローしなければならないだろう・・・
何しろ理想の家づくりアイテム(薪ストーブ)の
導入を許してくれたのだから・・・
ただし、男も女も
(薪ストーブに関して)それぞれの
家庭での役割が違うであろうから、
楽しく分担、協力して、
暖かくすごしてもらいたいと願うのである。
それでこそ、薪ストーブは
暖かく豊かで幸せな家庭の象徴となるのである。