薪ストーブ考⑩ ~薪ストーブの収支は?~
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薪ストーブは灯油のストーブと比べると
どっちがお得かを尋ねられる。
金額だけで考えるなら、
石油ストーブのほうが安いのか?
しかし、大きな空間を長時間連続して
暖房し続けることを考えると、
(薪割りの時の
自分の人件費を考えなければ)
薪ストーブの方が安くあがると思う。
薪ストーブ導入のための資金は
新築の場合だと、
本体+煙突+炉台+アクセサリー類で
初期投資はかなりの金額。
だいたい100万円くらいになる。
リフォームだと、
ケースバイケースではあるが
もう少しかかるだろう。
薪については、
我が家のケースで言うと
年間4t買う。
1tあたり15,000円+運賃10,000円で
合計70,000円(+消費税)。
どうだろうか?
高いと感じるか、安いと感じるか?
何度も言うが、薪ストーブは
現代の高性能(高断熱、高気密)の家には
過剰すぎるくらいの暖房器具だ。
しかし、その過剰な暖房能力のおかげで
他のどの暖房器具よりも
柔らかく、優しく
家中を暖めてくれる。
そのためには、面倒な
玉切り、薪割り、薪積み、乾燥・・・といった、
手を掛けなければならない。
その面倒な重労働ともいえる作業を通じて
家族みんなが協力したり、
いい思い出となる時間を
つくってくれるのである。
ただ単なる暖房器具としてだけではなく、
お金では買えない計り知れない豊かさを
もたらしてくれるのが薪ストーブなのだ。
『薪ストーブって、どのくらいコストがかかるのか・・・?』
最初はそんなことを
言っていたお客様も
いざ家を建て、
ひと冬薪ストーブのある生活を経験してしまうと、
そんなことはどこかに行ってしまう・・・
どのお客様にも言えることだが、
薪ストーブを使うこと。
薪を燃やすことはほんとうに楽しい。
最初の年は
楽しくてしょうがないみたいだ。
特に男の人(ご主人)は・・・
癒される・・・
懐かしい・・・
童心に返る・・・
遊び心を刺激する・・・
とにかく楽しい・・・
遊びながら、楽しみながら
家中が暖かくなるなんて最高!
多分そんなご主人を見ている
奥様も決して悪い気分ではないはず・・・
他の暖房器具から
薪ストーブに替えた人の話しは聞いても、
薪ストーブから他の暖房器具に
替えた人の話しは聞いたことがない。
暖房方式を替える場合、
薪ストーブは、
すごく高いものになってしまうが、
そうでなくても
高いものには変わりない。
薪ストーブは、
大切に長く使ってこそ
元が取れるというもの。