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木の家を知る。木の家の魅力とは?


こんにちは。かさはらの家朱です。

飛騨地域は例年より21日も早い梅雨入りになったとのことで、しばらくは乾かない洗濯物との闘いの始まりです。

今日は、自然素材ならではの温かみで住む人を魅了する木の家、鉄骨構造の建築物が多い現在でも、なぜ、これほどまでに木造住宅が日本で採用されているのかについて少しお話できればと思います。

木造建築の歴史


歴史的ある建築物についてイメージしてみましょう。例えば、ヨーロッパでは石造りやレンガ造りの建物が思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、日本ではそれほど石やレンガを採用した建築物は見られません。

聖徳太子ゆかりの寺院・法隆寺(現存する世界最古の木造建築物)や、大仏で有名な東大寺(世界最大の木造建築物)に代表されるように、日本の歴史的な建築物は、木で造られてきました。

これらの建築物が時代を超えて今なお存在していることは、日本の風土に「木造建築」が合っていることの証明であると言えます。

古くから日本国内で木造建築が使われてきた理由のひとつに、日本は非常に地震の多い国であることが挙げられます。

吸湿性、柔軟性を持つ木と木を地震などにも耐えうる頑丈な木造建築が発展してきました。

そんなふうに育まれてきた木造建築ですが、現在では鉄筋コンクリート系の技術が発展し、大規模な建造物では、木は利用されなくなっており、国内の木材は供給過剰気味となっています。

これは、戦後植えられた木が、今まさに利用適齢期を迎えている一方、林業の衰退により森林のメンテナンスが行われなくなっており、さらに大型建築物での需要が減っているためとも言われています。

この状況を解消しようと、国も役所などの建築物をできるだけ木造で行うような施作を取っています。それほど、日本にとって木が重要な資源だと認識されているということです。

木で住宅を作るメリット


さて、木で住宅を作るメリットとしてはどんなものがあるのでしょうか?

以前のブログでもご紹介させて頂きましたが、もう一回復習の観点から、また前述の歴的な観点からお話します。

まず、前述しているように歴史が証明した「耐久性」が挙げられます。そもそも、木は千年を超えて生きるような長寿のものです。伐採後もその強度が保たれるのが特徴のため、木造住宅はきちんとしたメンテナンスをすれば、時間の経過をものともしない安定した構造体となります。

一方で、鉄やコンクリートはどうでしょうか。これらは、完成当初は相当な強度を持っていますが、木に比べて劣化するスピードは速く、その分メンテナンスが非常に重要になってきます。世代を超えて受け継ぐような家を作るためには、木造の方がより適していると言えます。

また、同サイズの住宅を作った場合に、鉄やコンクリートと比較してコストをかけず、また短期間で完成できるのも木造のメリットです。

日本の気候とのマッチングも重要なポイントです。ご存知の通り、日本の多くの地域は高温多湿な環境であり、最近ではそれに輪をかけて気温・湿度ともに高まっており、毎年過去最高気温が更新されているような状態です。

そんな現代の日本にあって、木は住宅にとって非常に愛称のいい素材です。木は断熱性・吸湿性に優れているため、湿気を吸い取って快適な環境を生み出してくれます。これによって、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができるのです。

鉄筋コンクリート系の住宅は、一見すると外気をシャットアウトして快適そうなのですが、気密性や断熱性が高すぎるため、逆にシックハウス症候群などに気を使う必要が出てきます。その点、木造住宅は風通しの良さも魅力です。

木造住宅のデメリット


一方で、木造住宅ならではのデメリットもあります。それは「火」に弱いことです。日本では、地震などに関連して大規模な火災が起こる事もあります。鉄筋コンクリート系の住宅と比較して燃えやすい部分という短所は、よく指摘されるところです。

ただ、木は燃えたとして、イメージされているほどすぐに崩れ落ちるわけではありません。短時間であれば、木の表面は燃えていても、その中身は強度を保っているのです。これを生かした設計は「燃えしろ設計」などと呼ばれています。

例えば「30分耐火」の燃えしろ設計がされていれば、その時間は強度が保たれるということですので、現実的に「火災から避難する」という行動を取る時間が生まれることになります。

「木造は火に弱い」と考えている人は、家作りの際、一度建築会社にこのあたりの話を聞いておくと良いでしょう。世間一般にイメージされているようなネガティブ要素ではないことが分かるはずです。

最後に

木造住宅が、いかに日本の風土・気候に適したものか、お分かりいただけたでしょうか。住宅選びの際は、是非こういった木の特徴を理解した上で、構造・工法を検討してみてください。

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