家を建ててから気づくこと④・・・収納が小さい、足りない、少ない!
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家を建ててから気づくこと・・・
今回は・・・
うすうす気づいていたけど・・・
コスト面で妥協せざるを得なかったこと・・・
・・・ちょっと失敗かな・・・?と・・・
認めざるを得ないこと・・・
『収納が小さい、足りない、少ない!』
ということに焦点を当ててみましょう・・・
家づくりにおける収納はかなり重要なポイント・・・
必要な部屋数
必要な面積を確保するとともに、
必要な容量の収納を
どこにどれだけとることが出来るかが
その家の居住性やすっきり感を左右する事となります。
部屋も収納も大きければ大きいほど
広々暮らせて、たくさん収納できるのですが、
大きくすればするほど家の面積は大きくなり・・・
コスト(建築費)がかかってきます。
そのせめぎあいの中で、
まずは部屋の広さを確保!
その次にその部屋に応じた
収納の容積を確保するために
打ち合わせ等やり取りをしながら
家の設計を磨いていくのですが・・・
常々使う暮らしに必要なモノはどれか?
手元に収納しておきたいモノはどれか?
年に1回くらいしか使わないものはどれか?
その収納はどれくらいの容量が必要か?
などを日々の暮らしを見つめ直し、把握するとともに
これからの暮らしでどう変わっていくのかを想像します・・・
例えば・・・
掃除機はどこに収納するのか?ということに関して・・・
(例え話で掃除機が登場する場面が多いですが、ご勘弁・・・)
①掃除機の形式は?
・・・いわゆる一般的な掃除機型か?
スティック型か?ロボット型か?によって
収納の大きさや形式が変わってきます。
(ロボット掃除機等充電式の掃除機は
収納の中に電源が必要になってきます)
②掃除機の台数
・・・1階に1台、2階にも1台という方もいます。
ロボット掃除機を持っている方は
もう1台普通の掃除機を持っていることが多いです。
複数台の場合はそれぞれの収納場所を
しっかり確保しておかなければなりません。
このように、いかに具体的に・・・
どれを、どこに、どうやって収納するのかをイメージすること。
そのイメージをしっかり伝えて設計してもらうことが大切。
こうすることで、「とりあえずなんでも収納できるように!」といった
無駄で使いにくい収納スペースをつくることがないように・・・
ということで収納の考え方のヒント・・・
①シューズクロークは家族分の持っている靴を
全部収納するとすごい量になってしまう・・・
日常で使う必要最小限の靴を収納できる大きさでいい。
必要数を季節ごとに入れ替えられる大きさでいい。
(勝負靴やコレクションは室内に収納した方がいい!)
シューズクロークは靴のみを収納する場所ではない!
ということをお忘れなく。
靴に気をとられ過ぎて靴棚で埋め尽くされてしまうと・・・
長靴やブーツ、コート、傘、ベビーカーなど
背の高いモノが収納できなくなってしまうことも・・・
シューズクロークには何を持ち込んで
収納するかを想定しておきましょう。
②パントリーはストック食材を収納するだけでなく、
災害時の備蓄食料も置けるようにしましょう。
最近流行りの手づくり味噌の桶の収納場所も
やはり、パントリーということになるでしょう。
③水周りの収納は水周りに!
タオル、石鹸類、洗面道具、掃除道具、洗剤等のストックは
水周りのすぐそばに奥行の浅い収納でストックしておくと
一目でわかって家族全員で使える収納となります。
④ウォークインクロゼットは万能ではない!
ウォークインクロゼットは収納+通路の面積なので、
思ったより収納量が少なかったりするもの・・・
むしろ、幅の広い押入の方が収納容量が多かったりします。
何をどう入れるか?立体的にシミュレーションしておきましょう。
⑤布団の収納はどこに?
夏、冬で入れ替える布団の収納
家族の人数分となると、かなりの収納容積が必要です。
ウォークインクロゼットと共用しようとすると
結構収納力が厳しくなります。
各部屋に設けるか?家族分まとめるか?
悩みどころですがこれはかなり重要ポイント!
必ず解決しておきましょう!
⑥ゴミの収納も考えましょう!
システムキッチンはゴミの置き場まで考慮していません。
お住まいの地域で違うと思いますが、
分別ごみは何種類ありますか?
1回にどれくらい出しますか?
出すまでにどこに置いておきますか?
どれくらいスペースが必要ですか?
置く場所は外ですか?中ですか?・・・
そのごみは臭いがありますか?
置き場所を決めるとともに
問題点を解決しておかなければなりません・・・
ごみ問題は家庭内でも深刻なのです!
⑦屋根裏収納ははしごだと危険!
あまり使わないけど、どうしても捨てられないモノ、
季節の行事で年に1回だけ使うような
必要な(大切な)モノを収納するには
屋根裏収納は必要かもしれません・・・
屋根裏収納はモノの出し入れをする時に
急な梯子を上り下りしなければならず、
モノを片手で持って、もう片手で体を支えてと
モノを落とすか転落の危険性がかなりあります。
からだを支える手摺は必須!となり、
梯子自体のの収納場所も考えなければなりません。
安全面を考慮して、2階から直接行けるように
1階の下屋の屋根裏を利用する手もあります。
あと、屋根裏はかなり暑くなることをお忘れなく・・・
⑧特別なモノの収納
趣味や仕事で使うパーソナルなモノの収納を
どこに設けるか?(どの部屋に面して設けるか?)
専用の趣味部屋や仕事部屋を設けられる場合は
すごく幸運な人・・・
野外で使うものは車庫や外に面した場所や
シューズクローク内に設ける場合もありますが、
かなりマニアックな仕様となってくるとともに、
大切なもの、価値のあるモノもありますので、
ちょっと気になりますよね・・・
大切なモノは人それぞれ!
あくまでも自分基準になりますが、
その価値を十分説明して
出来得る限りいい場所に持って行ってもらうよう
作り手との打ち合わせが必須ですね~。
暮らしや仕事、趣味の大切なモノをしまっておくのが収納。
そう考えると・・・
部屋の充実も大切ですが、
大切なモノの収納も大切!
二の次という訳にはいかなくなってきますよね?
収納が増えると面積が増え・・・
必然的に建築工事費に跳ね返ってきます・・・
それでも大切な収納・・・
やはり、何を、どこに、どうやって、どれくらい収納し、
どう取り出してどう使うのかまでを考える事が必要!
そうすることで、モノがあふれかえって
雑然としてしまう状況から脱却できると思います。
収納のことを手始めとし・・・
自分たちの暮らしのこと・・・
そして、新しい暮らしをしていく家づくりのこと・・・
を真剣に考える・・・
それが、「ちょっと失敗だった・・・?」なんて
思わないようにするための
防御策なのかなと思います・・・?