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家を建ててから気づくこと②・・・外壁の汚れ

家を建ててから気づくことって結構ある・・・


今回は『外壁の汚れ』のおはなし・・・



新しいうちはよかったけど

建てて数年してくると・・・

外壁が薄汚れてくる・・・


特にサッシの下端から汚れた水が流れた様な跡が・・・



外壁は常に風雨に晒されています。

雨風は粉塵等汚れを運び・・・

外壁のみならず、屋根やサッシ、雨樋に付着し、

確実に汚れていきます。


悲しい事実・・・
汚れはどんどんたまっていきます・・・
そして、自然には落ちません・・・

人間が手をかけて
ゴシゴシこすったり、洗浄しなければなりません。
外壁を洗うためには足場を組まなくてはならず、
費用的にはかなり高くついてしまいます・・・



では、どういう素材がどういう場合に汚れやすいのか?
そして、それを回避する方法はあるのかどうか?・・・



外壁の素材によって汚れが付着しやすいモノがあります。

一般的にはつるっとした外壁の素材の方が
表面が凸凹した素材よりも表面積が小さいので
汚れが付着する面積が少なくなり
汚れない(汚れが少ない)と言えるのですが、

汚れというのは上(表面)に積もっていくばかりではなく、
静電気によって吸い寄せられるということがあります。
素材によっては静電気を帯びて
汚れがくっつきやすいモノがあります。

左官仕上げの塗り壁は
表面が凸凹していますが、
静電気を帯びない素材です。


自浄作用が期待できるものに
サイディングの中には
光触媒のコーティングが施されたものがあり、
太陽光と水(雨水)が
降り注ぐ箇所では効果が期待できます。
※ただし、光と水が必須条件なので、
 日当たりの悪い箇所は効果が期待できません。


素材の色によっても
汚れが目立ちやすいか目立ちにくいかということもあります。
一般に白っぽい色は汚れが目立ちやすいのですが、
黄砂等の白っぽい汚れに対しては
黒っぽい外壁も意外に目立ちやすいのでご注意を!


素材選びの時にそういった知識を持ち
つくり手にリクエストすることが大切です。





周辺の環境(特に交通量)によっても
汚れやすいことがあります。

車の排気ガスに含まれる煤や粉じん・・・
通行による風で舞い上がり
外壁の凸凹やサッシの上、換気扇フードの上に付着して堆積・・・
雨が降ると、その堆積した汚れが流され
サッシの下端や換気扇フードの下に
汚れの流れた跡がついてしまいます。

サッシの雨だれ汚れを外壁につけないようにするには
壁から伝う雨だれを防止するため
角度がついた水切り板のようなものを取付け
外に排水する後付け式の
汚れ防止部材なんてものもあります。



北面等の湿気が多かったり、
結露しやすい場所には
苔が生えたりもします。



換気扇の排気に含まれる油汚れが
外壁に取り付けられている換気フードの下から漏れて
汚れが垂れることもあります。



蟲たちも外壁をはじめ外部のいろんなところに
卵を産んだり、
巣をかけたりします。




外壁汚れを最小限にする有効な方法はと言えば・・・


外壁に付着し堆積していく汚れは
防ぎようがありません。

そうなると素材の選択を
慎重に行わなければなりません・・・

つるぴかつやつやの新築状態、
建てたばかりの新品の状態が
一番いいモノではなく、

汚れても味わいとして
許容できるモノ・・・
そんな素材がいいのではないかと
考えます。


外壁に付着した汚れは
防ぎようがないとするなら・・・

その汚れが雨で流されなければ
二次的な汚れとしての
雨だれ跡が発生ません。

ということは、外壁を濡らさなければ
いいのです!

外壁に雨が当たらないようにすることが、
いちばん有効な手段ではないかと思います。


となると、外壁の汚れ防止に
いちばん有効なのは・・・

やはり、屋根!

外壁を汚れないよう
対策を施すことではなく、
汚れた外壁を雨や雪で濡らさないこと!
雨だれ跡をつくらないこと!
すなわち
屋根(軒)の出を深くすること!


※屋根面積が増えることになるので
 コストはアップしてしまいますが、
 その効果は一生ものです!



ここは人それぞれ意見が分かれるところで・・・
確かに、屋根の出がない家はモダンでスタイリッシュ・・・

軒の出がなくて
カッコいいと思っていた家はどうなるか・・・

数年経つと・・・答えは出ます!

そして、その汚れをキレイにしようとすると・・・
結構な費用がかかってしまうことに・・・


そうならないように

外壁が極力汚れないようにと、
設計段階からリクエストしておくこと!


コレ、結構大切です!




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