家を建ててから気づくこと⑦・・・薪ストーブは本当に手間がかかる!
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家を建ててから気づくこと・・・
憧れの薪ストーブ!
「家を建てるときには絶対導入したい!」と
思っている方は結構いると思います。
実は薪ストーブって・・・
恐ろしく手間がかかります・・・
ただ単に暖房器具としてとか・・・
お部屋を飾るアイテムとしてと考えると
えらい目に合うことにもなりかねません・・・
まず、導入したい機種を選ぶのに
とてつもない労力を使います!
ネットの情報や、カタログ、本などで得た情報を基に
自分の家に合う薪ストーブの暖房能力は?
使い勝手は?
デザインは?などなど・・・
いろいろ悩みます・・・
それに要する時間は計り知れない・・・
ただし、そんな悩む時間は結構楽しかったりする・・・
導入する前に忘れてはならないのが、
薪の準備!
冬に家が完成して、
いざ使う段になって薪がないと・・・
かなり高い金額を支払って
乾燥薪を買わなくてはなりません・・・
そうなんです・・・
薪は乾燥させないとうまく燃えてくれません・・・
そのためには・・・
春先に薪ストーブに入る長さに
(当然だが、それぞれの薪ストーブで燃やせる薪の最大長さがある!)
チェーンソーで玉切りし、
斧や薪割機で割って、
日当たりがよくて風通しのいい、
雨のかからない場所に積んで
半年以上乾燥させないといけない。
飛騨地域の一般の家庭で冬の時期に使用する薪の量は
約4t~6tくらい・・・
原木から切って割って積むまでは
週末の作業だけだと2~3週かかる。
そして、かなりの重労働である!
薪は準備できた。
実際に薪を焚くシーズンになると・・・
日々使う薪+α分を
室内に運び入れなければならない・・・
どういう訳か薪は自然の暖かさがあるようで、
カメムシをはじめ、いろんな昆虫たちの
格好の越冬地となる・・・
薪を室内に入れる時は
薪にくっついた虫たちを払い落とさなければならない!
その作業が結構手間である!
しかし、手を抜いてしまうと・・・
薪ストーブのわきに置いた薪が暖かくなって・・・
春が来たと勘違いした虫たちが目を覚まし
室内にブンブン飛び回ることになる・・・
十分に払い落としたと思っていても・・・
完璧には落とし切れていないのが現実!
虫の処理はついてまわる・・・
薪を焚くと灰が残る・・・
徐々に薪ストーブの中にたまっていくので
溜まったら処分しないと燃焼空気が入りにくくなって
燃えにくくなる。
灰は高温になるので処分に細心の注意を払わなくてはならない。
灰取りバケツという蓋付きの金属製の容器に
灰取りスコップですくって入れて
2~3日以上置いておいて
十分熱を冷ましてから処分する。
処分すると言っても
陶芸家や大きな畑を持っている農家ならば
使い道もあるのだけれど・・・
一般の家庭ならば、ごみの日に出すしかない・・・?
薪ストーブは使っているうちに
ガラスが汚れてくる・・・
そして、その汚れはなかなか頑固にこびりついていて
落とすのになかなか大変である・・・
落とすのに一番簡単で安価なのは
薪ストーブ内にある灰を利用する手だ・・・
新聞紙を水で湿らせて灰を点けてガラスを擦る。
根気よく擦っていくと汚れが落ちていく!
※ただしこの作業は薪ストーブが完璧に冷えていること!
熱を持っている状態だとガラスにヒビが入ってしまいます。
薪を託シーズンが終了すると・・・
煙突掃除が待っている!
煙突の状態は薪の乾燥度合いや
燃焼の仕方などにおよって大きく変わってくるのですが、
湿った薪を無理矢理燃やした後の煙突掃除は
タール状に汚れがこびり付いてしまい、
煙突ブラシでは除去できない状態に・・・
結構大変です・・・
※正しく薪を乾燥させて、最適な温度で燃焼させていれば
このようなことにはなりません・・・
こうやって書いていくだけで長文になってしまうほど
薪ストーブって結構大変・・・
薪すちょーぶってかなり手間がかかってしまうことが
お分かりいただけたと思います。
でも・・・
一度でも薪ストーブの暖かさはを味わってしまうと・・・
そのなんとも言えない優しくも力強い暖かさに
魅了され、もう病みつきになってしまいます・・・
その暖かさは・・・
他の暖房器具にはない魅力があります・・・
しかし、薪ストーブを導入するということは・・・
薪のやわいをしなければならないということ!
煙突掃除をはじめとして、
薪ストーブのメンテナンスを
しっかりやらなければならないということ!
最初は憧れから入る方がほとんどだと思います・・・
薪ストーブを導入するということは・・・
やはり覚悟が必要!
スイッチ一つで何でもできる
現代の世の中の動きに逆行するということ!
オール電化等で
火とは無縁の暮らしになってしまいがちな
現代人になってしまった私たちに
薪を焚いて暖を採るという
人間の根源を気づかせてくれるということ!
暮らしというよりも、生き方、価値観を
すべてぶっ壊してしまうくらい
破壊的かつ創造的なこと!
手間はかかるけど、
得られるものは計り知れないくらい大きい!
その手間や苦労すらも楽しめるようにならなければ
導入する意味はないのである・・・
実際に薪ストーブはあるが、
薪を焚くことをやめてしまった人は結構います・・・
薪ストーブを導入するということは・・・
ライフスタイルをそちらに寄せていくということ!
『薪焚人』になるということ!
それ相当のお覚悟を・・・
何事も楽しむことが出来れば
そこから素晴らしい世界が広がっていくはず!