鮎という魚
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こんばんは。魚をこよなく愛するスタッフ石井です。
皆さま、『鮎』という魚をご存知ですか?
もちろん皆様ごぞんじですよね。
私もこの鮎という魚が大好きです。
何が好きかって、捕える楽しさとその美味しさです。
鮎。という魚の寿命をご存知ですか?
実は『一年』しか生きられない魚なのです。
魚類の中でも一年しか生きられない『年魚』と呼ばれる魚は珍しいです。
秋に産まれ、、、海へ下り、、、川へ登って産卵をする。
まさに、壮絶な一年を過ごすのが鮎という魚です。
そして川魚の中での特殊な特徴として『草食』という点です。鮎は主に川の足に生えた苔を食べます。昆虫や小魚を食べない為、内臓まで美味しく頂けるのも鮎ならではですね。
そして一番勘違いされがちなのが
飛騨地方の川で捕らえた鮎も『天然』と呼ばれる事です。前述したように、鮎は産まれてから川を下り海へ行きます。そして成長して川を登ります。
飛騨から海までは100km以上ある上に、いくつかの『ダム』が障壁となり、残念ながら飛騨で産まれた鮎は海へ辿り着けず死滅します。
ではなぜ飛騨にも鮎がいるのか?
それは『漁業組合』と呼ばれる方たちのお陰です。漁業組合の方々は毎春、河川へ稚鮎の放流をします。それらが成長し鮎釣りや鮎漁を楽しめる訳です。
という事で、純天然の鮎
ではありません。
それでも飛騨で鮎を楽しめるのは、漁業組合の方々の働きのおかげなのです。
純天然ではありませんが、飛騨で育った鮎には違いありません。
有名な『飛騨牛』も産まれは違っても数ヶ月飛騨で育てば飛騨牛と認められるのと、なんとなく似てますかね?
そしてワタクシが如何にして鮎を捕らえているのか。ですが、
鮎といえば『友釣り』ですね。
しかしワタクシは『投網』という手法を使って鮎を捕らえております。この投網というのは誰しもができる訳ではありません。『漁業組合』の会員になる必要があります。それも誰しもがなれる訳ではありません。河川により漁業組合が分かれていて、その市区町村に住民票がある必要があります。そして3万円近いお金を払い、年会費5千円を納め、ようやく『組合員』となれます。
組合員になると、投網を使った漁業が許されております。投網以外にもヤスや引っ掛けを使った漁ができます。それぞれ禁漁期間があります。
私の属する『宮川漁業組合』は7/31の19:00に都網の解禁になります。
毎年この時を楽しみに待ち侘びている訳ですが
今年もようやく解禁を迎えました。
今年は少ないかも?なんて噂もあり、あまり期待せずに向かったのですが
漁を始めると大きな鮎がたくさん見られ
数もたくさんいてホッとした反面、冷凍庫の空きスペースが心配になりながら漁を楽しみました。
結果90匹の鮎を捕える事ができ、とても満足できる結果となりました。
そして本日、仕事帰りにまた川へ。
冷凍庫の心配が強いのでほどほどに。50匹を捕獲し、その内10匹の初モノを頂きました。
ワタクシ、鮎が大好きなのですが
何が好きって、鮎を炭火で焼く。事が猛烈に好きなのです。
ひとえに鮎の炭火焼き。といいますが
捕らえたばかりの新鮮な鮎は
なにもかもが格別です。
そして鮎を焼くにも、技術が必要なのです。
いかに綺麗に美味しく鮎を焼くか。
炭の火力、距離、時間、サイズによる火入れの違い。を日々研究しながら焼いております。
『頭はカリカリ、身はフワフワ』
これが究極なのですが、なかなか上手くいきません。
まだまだ勉強あるのみです。魚の火入れは難しい。
採れたての鮎は表面の脂が焼かれ艶がちがいます。
そしてヒレが立ちます。新鮮な証拠です。
これは活きた鮎であれば確実に実感できます。
まぁ食べて美味しいと感じられれば全く問題ありません。
美味しく焼けたか。も自己満足でしかありません。
それでもこうやって鮎を焼くのが楽しいんです。焼きながら氷水で冷やしたビールをやるのが最高の贅沢です。
毎年初物は冷凍保存前にいただいておりますが
やはり格別でした。
今年もまた鮎を追い掛ける夏が始まります。