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お家に引戸多用すると家族の生活スタイルの変化に対応できる?


こんにちは。かさはらの家の朱(じゅ)です。

最近は2級建築士の試験に向けて勉強中ですが、後一週間でそれも結果で出る予定です。
まぁその結果はまたこの場を借りてお伝えできればなと思います。
(受かったら?笑。もし何の報告がなければ、静かに慰めて下さいね。)

さて、本日はかさはらの家の設計ポイントの一つでもある「お家の間取りの可変性」を中心として話を進めます。

家族構成や生活スタイルの変化によって、住まい方の変化に対応でき、フレキシブルに間取りを変えることができる、その都度新しい、楽しいお家にするにはどうすればいいかを考えてみました。

最近は中古物件を購入して、リフォームを考える人も多くいると思いますが、

その際に「間取り」のチェックポイントのひとつにもなるのではないかと思います。

〇生活スタイルの変化は約10年単位で発生する?



月日を重ねるうちに、家族の生活スタイルには変化が訪れます。

例えば結婚、出産、子育て、子どもの独立、親との同居、定年など、その変化に伴い家族構成や生活スタイルなどもおおよそ10年ごとに大きな変化が訪れると言われています。

一方、お客様の動向を見ていると、間取りを考える際に「子どもの数だけ、もしくは計画している子供の数だけ個室が欲しい」など「今もしくは将来」に必要な個室数にこだわる人も多くいます。

しかし、子どもが独立して家族の人数が少なくなった時に、家の中が細かく区切られている間取りは「使いにくい」とか「物置として使っている」、「2階にはしばらく上がってない」とかの人もしばしばいるのではないでしょうか?

とはいえ10年先、20年先の暮らしをイメージして間取りを考えることはなかなか難しいですよね。

そのため、将来的に空間をフレキシブルに使える可変性のある間取りを考える(チェックする)ことをお勧めします。

〇間仕切りの仕様とリフォームのしやすさを考える

生活スタイルの変化に合わせて空間の使い方を変えることが可能な間取りにするには、引戸を多用すると便利です。

まず「部屋と部屋を仕切る」ために「壁」や「開き戸」を設けることが一般的ですが、その部分に「引戸」を設けると、隣り合う空間を柔軟につなげたり区切ったりして、その時のシーンに合わせて柔軟に対応ができます。

「引戸」は「開き戸」のように前方に開けるためのスペースを必要としないため、空間を有効利用できるというメリットがあったり、「吊り戸」仕様等で、段差を無くし「バリアフリー仕様」や「掃除し安さ」などでそのメリットなどが見直されてきています。

こうした「引戸」を多用した間取りなら、大きなリフォーム工事などをしなくてもその時のライフスタイルに合わせた暮らしがしやすくなると思います。

一方、長く住んでいるうちに、例えば水まわりの位置を変えたいといった、大きく間取りを変えるリフォームをしたいと考える時も来るかもしれません。

そのような時に対応できるよう、リフォームしやすい仕様にする(なっている)ことも大切なポイントだと思います。



〇例えば、LD近くの個室との間仕切りを考えてみましょう

例えば、LD近くに間仕切りのあるお部屋があるとしましょう。

よくLD近くに和室とか客間をご提案させていますが、子供が小さいうちはリビングの空間として広々と遊べる空間として使い、子供に個室が必要な時期は間仕切り(引戸)を閉め、子供の部屋として使い、子供が独立した後は、間仕切り(引戸)を開けて、また広いリビングとして使うということもできます。


〇子供の成長に合わせて空間の間仕切り仕様を考える

変化に対応できるお家づくりを始める際(又は中古物件を購入する際)に、考えるポイントはやはりお子様の成長に合わせてフレキシブルに対応可能な間取りではないでしょうか?

・幼年期(赤ちゃんから児童期まで)
 子どもはまだ親と一緒に寝ると想定。
 まだ机も必要なく、プレイルームとして使い、リビング(家族が主に団欒を楽しむ空間)とつなげて
 家族のスペースとして広く使う空間がある間取り。

・児童期(小学校入学から青年期まで)
 勉強机やランドセル置場が必要になりますが、リビング学習が向く時期です。
 学習机を並べて学習スペースのあるお部屋もしくは空間があるか。
 親の家事スペースから、目が届く範囲の距離間のある間取り。
 

・青年期(12~13歳以降)
 個室を与えても良い時期になります。それぞれ個室として与えられる間取りの工夫。
 思春期を迎えるため、引き戸は閉まったままで使うことが多くなるでしょう。

・子独立期(高校卒業~)
 子どもが独立したあとは、引き戸を開けて家族のスペースとしてリビングと一体に使ったり、
 夫婦それぞれの趣味の部屋、もしくはそれぞれの寝室として使用できる間取りの工夫。


このように、引き戸を多用した間取りであれば、子どもの成長に合わせた空間の使い方をすることもできます。

大がかりな間取り変更リフォームをしなくても、ストレスを抱えることなく住み続けることができるでしょう。

今回は引戸の多用することで間取りの可変性についてお話しましたが、いかがでしたか?

お家づくりをして計画する際、もしくは中古物件を購入してリフォームをと持っている方は物件のひとつのチェックポイントとしてご参考いただければと思います。

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