平屋のお家の塗り壁工事 part④(完)
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こんばんは。かさはらの家 水口です。
今回も平屋のお家の塗り壁工事をお届けさせて頂きます。
いよいよ完成間近となってきて、気温の関係などで外壁の塗り壁が出来ないままでしたが、気温も暖かくなり、満を持して外壁塗り壁工事を行いました。
この平屋のお家の外壁塗り壁材には、シラスというマグマが岩石となる前に粉末となったもので作られた、スーパー白洲そとん壁Wを採用しています。
ちょっとここで、シラスについて少しご説明致します。
シラスは大量の火砕流として一気に堆積したため、他の土と混ざることなく厚い地層を形成しました。一般的な土は、岩石が細かく分解された粉末に植物や微生物などがもたらす作用によって様々な有機物質が混ざったものですが、シラスはマグマが岩石となる前に粉末となった物質であり、養分を持たない「原始的な土」ともいえるものなのだそう。
また、シラスには様々な性能があり、調湿機能、消臭機能、長寿命などがあります。
その中でも外壁材としては、シラスと同じ火山噴出物はイタリアにもあり、ローマ時代につくられたパンテオン神殿や、古代エジプトのピラミッドにも古代コンクリートの原料として使用され、今もその姿をとどめているほど耐久性があります。シラス壁は着色にも天然の鉱物顔料を使っているので、紫外線に強く、色あせや劣化もほとんどない優れものとの事。
当社のモデルハウスの外壁にも採用しておりますが、劣化などは見られません。
また100%自然素材なので、質感が人工物では表現できない心が落ち着くやさしい風合いとなっています。
そんな100%自然素材であるシラス壁を惜しげもなく塗りました!
まずは下塗りから。
外壁の塗り壁は特に下塗りがしっかり塗れているかが重要となります。
窓回りも補強材をいれながら、入念に下塗りをして頂きました。
そして仕上げ塗りです。
今回はかき落としという仕上がり方法を採用しました。
かき落としとは、一度コテで塗り上げ、少し乾いた所で、剣山のような道具でゴリゴリと表面を削っていき、自然の凹凸感を出していく方法です。
左官屋さんからは、せっかく塗ったものをかき落としていくのはもったいない気がするな~と言われてしまいましたが、かき落としをした後の凹凸感、ゴツゴツ感がすごくいい味を出しています。
木の板壁との相性も良く、すごくいい感じに仕上がりました!
外壁の塗り壁は、板金やサイディングなどの仕上げ材よりもコストはかかりますが、長寿命であり、その他の仕上げ材では出すことの出来ない、自然の風合いを力強く出してくれますので、長い目で見たときはメリットがたくさんあるものだと思います。
最後に、実はこの平屋のお家『木と自然の中に暮らす平屋の家』の完成見学会を開催することが決定しました!
もう少しでイベント欄にも上げる予定としていますので、詳しくはこのホームページのイベント欄をご確認下さい!
計4回に渡り、平屋のお家の塗り壁工事をお届けしてまいりましたが、今回をもって最終回となります。
少し寂しい感じもしますが、同時に素敵なお家に完成していっているという事ですので、ぜひ見学会に足を運んでいただき、今回ご紹介させて頂いた塗り壁特集の数々や、まだまだあるこの平屋のお家のこだわりを実際見て、体感して頂きたいと思います!